絵描きのための実践的アドバイス!イラストレーター「森久かかと」が語る効率的な上達法とは?!「自信が無ければ予約投稿を活用せよ!」

インタビュー
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今回の記事では、イラストレーターでありYoutuberでもある森久かかとさんに、絵を描く上での効率的な上達法や練習方法について伺いました!

また、絵を描く上での悩みを抱えている方にとっては必見の内容です。

是非最後までお楽しみください!


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森久かかとさんのプロフィール

よろしくお願いします!

森久かかと

イラストレーター/Youtuber

Twitterで、クオリティの高いイラストを数多く投稿。 また、自身のYouTubeチャンネル「イラスト井戸端会議」で、絵描き仲間とのトークセッションを通じて、絵を描く上での悩みを共有し、解決することで、多くのファンからの信頼を集めています。  
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絵を描くときに陥りがちな3つの悩みと解決方法

Q1.描きたいものがない、アイデアがない時は?

森久さん
森久さん

これはあるあるですね。

個人差があると思いますが、自分が絵を描く目的を明確にすることが重要だと思います。

例えば、自分を知ってほしいから絵を描く、自己表現のために描く人、他者に感動を与えるために描く人、仕事として描く人など、様々な目的があると思います。

描く前に、その前提を明確にしておくことで、アイデア不足やほとんどの悩みは乗り越えられると思いますね。

描きたいものがない場合は、自分が本当に好きなことや得意なこと、周囲から褒められてきた絵など、自分の得意分野を探すことが大切です。

ちょっと自己分析みたいなのものをしていったら、自ずと描きたいものが見つかるかもしれません。

それと、新しいことに挑戦しすぎて自分の発想力が追いついていない場合は、

他の方のイラストを見て勉強したりとか。

何かのオブジェから、それをどうにかしてキャラクターに変換してみるとか笑

あとは資料を集めて傾向を調べることも、構図についてのアイデアを得る上で役立ちますね。

Q2.イメージ通りに絵が描けない、ラフと全然違う

ーーー(編集担当)線画にしてみたらラフと全然違う、イメージ通りに描けない場合は、どのように解決していますか?

 

森久さん
森久さん

あー…僕はあまり精密なラフを描かないんですよね…。

シルエットのラフ画は描いたりするのですが。

多くの場合、イメージ通りに描けない原因は、ラフで何本も線を引いてしまい、見る人が勝手にその線を補正してしまうことによるものだと思います。

だから、ラフの方が良かった、となってしまうのかもしれません。

対策としては、線ではなく、形で捉えることが重要です。

 

 

 

ーーー確かに、森久さんのメイキングを見ていると、結構太いブラシでシルエットを描いて、全体の形を整えていますよね。


森久さん
森久さん

そうですね。

シルエットはとても大切だと思います。そうすることで、完成イメージとの差が縮まると思います。

それと、イメージ通りに描けないと時間がかかってしまうことが悩みですが、自分のイメージ通りになるまで、時間をかけることもアリだと思います。

逆に、時間がかかりすぎてストレスを感じる場合は、まずは目標を明確する必要があります。

例えば、どこまで描けば完成と言えるのかを決めておくことが大切です。

そうすれば、自分が描きたいものに必要なステップが明確になり、イメージ通りに描くために必要な時間も削減できます。

ーーーちなみに森久さんのイラスト制作は何時間ぐらいかかるのですか?

 

森久さん
森久さん

イラストによって、まちまちですが、1枚あたり6時間から10時間かかることが多いですね。

Q3.自分の作品に自信が持てない時は?SNSにあげても伸びない…

森久さん
森久さん

SNSでは、画力以外のアプローチも必要だと思います。

ーーー画力以外、ですか!?

 

森久さん
森久さん

そうですね。

「画力プラス、何か」っていうのは必須になってくるんじゃないかなと思います。

結局、SNS上での成功には、画力だけでなく、人とのコミュニケーションや、自分自身の魅力をアピールすることも重要だと思いますね。

ーーー確かに…めちゃめちゃ絵がうまくても、フォロワーが全然いない人もいますもんね……。

 

自信がない時の意外な解決方法!?

ーーーSNSの場合だと、「すごく良いイラストを描けた!さっそくSNSに投稿しよう!1000いいねはいくんじゃないか!?」と思って、

いざ投稿してみたら、思ったほどの評価が得られなかったときに、自信を失ってしまう時ってありますよね。

そういった状況に陥った場合、どのような対策があるのでしょうか?

 

森久さん
森久さん

あー、その気持ちを持つ人はたくさんいますよね。

これもまた難しいテーマなのですが、

そのガクンとなった状況が良いことなのか悪いことなのかは、その捉え方次第だと思います。

例えば、反骨精神をうまく利用して、自己成長に繋げていく人もいれば、

心が折れてしまい筆を折ってしまう人もいます……。

具体的な対策として、

Twitterの場合は予約投稿をおすすめします。

作品を即座に投稿するのではなく、1週間後に投稿するというやり方です。

森久さん
森久さん

「よっしゃ完成した!さあ見てくれ」っていう勢いで作品を投稿しちゃって見られなかったときより、「よし完成した。1週間後に予約投稿しよう」と考えて投稿するのとでは、

ダメージは全然違います。

森久さん
森久さん

重要なのは、間隔を置いて投稿することです。2日でも3日でも。

例えば、1週間後に投稿されると、もしその作品で思っている評価が得られなくても、

その間、新しい作品に取りかかっていれば、「今取り組んでる作品で挽回しよう!」という気持ちの切り替えにもつながります。

この方法を使うことで、作品を投稿した直後よりも落ち着いて反応を見ることができ、心理的な負担が軽減されるかもしれません!

 

評価が気になる人は予約投稿を活用してみよう!
 

一番早い上達法は人に聞くこと!?

ーーー森久さんが、これまでに絵を描いてきて、上達したと感じた瞬間はどのような時でしょうか?

 

森久さん
森久さん

自分の絵と他人の絵を比較して違いに気づいたときや、Discord上で自分が描いている様子を知り合いに見てもらって、率直な意見を言ってもらえる時です。

これら二つが上達したと感じる瞬間ですかね。

ーーー絵を描いている友達がいる場合は、アドバイスをもらえるので、上達するのが早そうですよね。

 

森久さん
森久さん

はい、僕の場合はDiscordの作業通話ですが、Twitterなどで投稿する場所がある場合は、そこで意見を求めるのもいいと思います!

個人的に、
「人に聞く、アドバイスしてもらう」これは超重要なことだと思います。

 

ーーー確かに、私もそう思います。例えば、デッサンを描く時にも、自分の作品を長時間見つめていると何がおかしいのか、分からなくなることがあります。2時間や4時間経つと、特にそうです(笑)

正直言って、自分で一人で「どこがおかしいんだろう」と悩んでいるよりも、第三者からフィードバックを得た方が上達は早いですよね。

 

しかし、第三者の目は本当に重要、という一方で、アドバイスを求めることが怖いと感じる人も多いですよね。

内気な人だったり、上達はしたいけど自分の作品に口出しされたくない人とか、そういった方々はどういった解決策があると思いますか?

 

森久さん
森久さん

そうですね。
そういう人が、他人と関わらずに同じ効果を得るには、少しハードルが上がるかもしれません。

ですがアドバイスとしては、自分が当たり前だと思っていることを一旦忘れることですかね。

例えば、常にB5のキャンバスで描いていた場合、それをやめてみるとか。
線画は綺麗に描くべき、って思っていたら一旦それをやめてみる。どんな事でもいいんですけど、なにかやり方を変えてみる。

上達や変化に繋がるかどうかはわかりませんが、新しい発見はあるかもしれません。

やり方を変えてみて、作品が劣化したと感じるなら、 今までの自分のやり方が正しかったという気づきも得られますしね。

上達に役立つおすすめの書籍&動画

ーーー参考になるおすすめの書籍はありますか?

 

森久さん
森久さん

はい。2冊ありまして、

1冊目が、「キム・ラッキの人体ドローイング」という本です。

 

森久さん
森久さん

僕も、すごく画力の高い知り合いに勧められ、参考にしています!

この本は、人体を描く際に参考になる様々なポーズや、

複数人の絡みなどを描くってなった時に、人間ができるポーズ、できないポーズや曲がる関節の角度などを丁寧に解説しているのでめっちゃ参考にしています。

ーーーこの本有名ですよね!でも分厚くて私には敷居が高そうですが……どうですか?

 

森久さん
森久さん

それは逆です!

よくある時系列になっている解説本とは違い、この本は、

どのページからでも繋がりがないため、自分がそのとき、使いたい、
知りたいことを探して読むっていうことができるんです!

ーーーえ、そうだったんですか!?じゃあ結構、読みやすそうですね笑

 

森久さん
森久さん

はい、ただ高いですけどね。笑

ーーーそれでは、2冊目の紹介をお願いします。

森久さん
森久さん

2冊目は「イラストでお金を生み出す秘訣」という本です。

絵の技術的なことではなく、イラストレーターとして活動方法や考え方について書かれています。

「イラストでお金を稼ぐ秘訣」ということですが、

この本には、お金以外の話題も含まれて、SNSや著作権についてのアドバイスなども載っています。

 

森久さん
森久さん

そもそも、なぜ絵を描いているのかを考えるきっかけにもなりますし、行き詰まりを感じていたり、方向性が定まらなかったりするときに、とても役立つ本だと思います。

自分が絵を描く目的は何なのかを明確にすることができるので、悩んでいたり、何をすべきかわからないという場合には読んでみることをおすすめします。

 


畑山(編集)
畑山(編集)

ちなみに、イラストの塗りについてはどうですか?
書籍や動画のメイキングを参考にされているのですか?

森久さん
森久さん

塗り方については、正直に言うと練習したり、本を読んだり、メイキングを見たりはしないですね。

ほんとに、人に聞いたり、他の人の絵を見たりして勉強することが多いです。

畑山(編集)
畑山(編集)

いやぁ…すごいな。(驚)

森久さん
森久さん

あ、でも、クリエイターの価値観に関する話題の動画をよく見ますね。

例えば、「残りの5割」のように技術的な側面だけでなく、クリエイターとしての価値観や心構えについての動画とかは見たりします。

 

畑山(編集)
畑山(編集)

なんかそういう面で言うと結局、気持ちの持ち方が一番大切なのかもしれませんね。

残りの5割
残りの5割とは、三人のクリエイターによるイラストメイキング&トーク配信チャンネルです。 知識や技術、物事の考え方から趣味での楽しみ方まで、当たり前に皆が知っていることは全体のまだ半分。 得するクリエイティブな内容やモノづくりがもっと面白くなる裏話など、知らなかった「残りの5割」を楽しくお届け! ▼メインクリエイター □...

今までやってきた練習法

森久さん
森久さん

僕は基本、練習というものはしてこなかったですね……。

基本的には実践の中で、分からないことがあったらその都度調べて、すぐに作品に反映しています。描いている最中に描けないものがあったら、描き方を調べます。

今自分で振り返ってみても、練習したことがあるかどうか思い出せないぐらいです笑。

自分が描きたい絵や描きたいものを描く中で、何か吸収していっているのかもしれませんね。

性格的に成果物ができないと、達成感が得られないタイプなので、「練習だけ」と言うのは苦手かもしれません。

むしろ完成品を目指して途中でわからなくなったら、資料や書き方を調べてそれを取り入れて完成させる方が、上達が早いように感じます。

ただ、絵を描く人によって練習方法は異なると思います。(背景とか、キャラとか)

なので、自分が目指す完成作品を描くことで、それ自体が、 自分が表現したいイラストに特化した練習になるかもしれません。

ーーーなるほど、初めに練習から入るのではなく、自分が描きたい絵を描きながら、わからないことがあったらその都度調べて、すぐに作品に反映していく方法が上達の速さにつながるのですね。

 

目指す完成作品を描くことが、表現したいイラストに特化した練習になる

…つづく


今回の記事では、イラストレーター森久かかとさんにインタビューを行い、効率的なイラストの上達方法についてお話を伺いました。

また、森久さんのYouTubeチャンネル「イラスト井戸端会議」では、絵を描く上での悩みを解決したり、他のイラストレーターの作業環境を紹介しています。

絵を描く方にとって役立つ情報が満載のチャンネルになっていますので、是非チェックしてみてください!

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(取材・編集:畑山)(アイキャッチ制作:松本悠那)

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