無料で高品質を届ける!フリー素材の仕組みやニーズを「ちょうどいいイラスト」さんに聞いてみた!

インタビュー
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フリー素材サイトは現代ビジネスにおいて重要な役割を果たします。プレゼンテーションからブログ記事まで、ビュジュアル要素がメッセージを伝えることも。

商業から教育、エンターテイメントまで多岐にわたる分野で利用されています。

しかし、これらの素材はどのようにして作られ、なぜ無償で提供されるのでしょうか?

疑問に答えるべく、高品質な無料イラストを提供する「ちょうどいいイラスト」の運営者、浦崎さんにお話を伺いました!

商用可・フリーイラスト素材集|ちょうどいいイラスト
無料で商用利用OK!クレジット表記不要のフリーイラスト素材を配布中。どんなシーンにも大体はまる、シンプルでかわいいイラストを配布しています。
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プロフィール

こんにちは!

ちょうどいいイラスト

フリー素材サイト

    高品質なイラストを無料で提供している「ちょうどいいイラスト」。

    特にビジネス、金融、医療などの分野のイラストは汎用性が高く、人気を集めています。

    素材ごとに3つのカラーパターンがあるため、さまざまな場面で活用することができます!

フリー素材サイトの運営目的

聞き手:それではよろしくお願いします!まず初めに、なぜフリー素材サイトを始めたいと思ったのでしょうか?

浦崎:私自身、以前からイラストを描き、クライアントに納品するという一般的な活動をしていました。その過程で、収益化を自動化する仕組みについて考えるようになり、何か新しいものを作りたいという思いがありました。

その中で私が目をつけたのがフリー素材のイラストサイトでした。その当時、イラストのフリー素材の世界には高品質なものが少ないと感じ、その状況を改善できるのではないかと考え、フリー素材の制作を始めました。

自分が全力で描いた絵を無料で提供する人は少ない。だからこそ、高品質なフリー素材には確かな需要があると感じました。

まあ、需要があると感じたものの、深く考えることなく衝動的に始めたのが正直なところです笑

聞き手:それにしたって、高品質な素材を無料で提供するというのは本当にすごいことですよ!

浦崎:確かにそうかもしれませんね笑

実を言うと、あまり自分のイラストに対して強くこだわりを持つタイプのイラストレータではないので、市場のニーズに合わせて描いていくといった感じです。その結果、フリー素材という市場を見つけたのかもしれません。

聞き手: なるほど。サイトの名前を「ちょうどいいイラスト」と名づけた理由は何ですか?

浦崎:前の会社で私が上司にイラストを見せたところ、「なんかちょうどいいね」と言われたんです。その言葉が頭に残っていて、サイトを立ち上げるときに、それをサイト名にしようと決めました。

聞き手: 納得です。本当に名前の通り「ちょうどいい」イラストが揃っていると思います!

サイトの立ち上げ当初

聞き手:しかし、サイトの立ち上げ当初、無料で提供するという方針から当然ながら収益面では厳しい状況だったと思います。その時期にどのように運営を続けていたのでしょうか?

浦崎:そうですね。最初はアクセス数も少なく、収益面での成果は期待できませんでした。実際、不安な面もありました。特に、サービスをどう広めていくべきかは最初はわからなかったんです。

聞き手:確かに、難しい問題ですよね…。

浦崎: 当時、私たちはTwitterなどで、「便利なフリー素材を見つけた」といった投稿を見かけるたびに、リツイートや引用を積極的に行い宣伝をしていました。

そういった活動の結果、あるユーザーが私たちのサイトをまとめてくれ、そこから一気にアクセス数が増えました。その後も連鎖的に多くの人に知っていただき、現在に至るまでに至りました。

聞き手:なるほど。確かに私もそうしたまとめ記事から、ちょうどいいイラストさんを見つけましたね。

フリー素材サイトの収益モデル
・アクセスが増える→ページビューが多くなる→広告収益が入ってくる!

素材制作に対するこだわり

聞き手:素材制作におけるこだわりや特に重視しているポイントは何でしょうか?

浦崎: 最も重視しているのは「汎用性」ですね。カスタマイズが必要とされる注文制作のイラストとは違い、フリー素材としてはその使用範囲が広いことが求められます。具体的な人物や珍しいモチーフ、多数の人物が描かれるといった要素よりも、シンプルで万能な素材が求められます。一つのイラストには一つのメッセージを込めることを心掛けています。

また、最近ではイラストの表情やスタイルにも変化をつけています。最新のトレンドを分析し、実はちょっとずつタッチが変わってきています。

全てに反映されているわけではありませんが、流行に合わせたアップデートを続けています。

聞き手:では、制作する素材を決める際の基準や考慮点は何かありますか?

浦崎:そうでうね、Googleアナリティクスの解析結果をよくみていたりします。

訪問者が何を求めて、どのようなキーワードで検索しているかを分析し、それに応じて制作する素材を選びます。また、特定のテーマがユーザーからの反応が良かった場合、そのテーマを優先的に扱います。医療や金融に関する素材は、特に好評です。

聞き手:え!?医療や金融ですか。意外ですね。

浦崎:確かに、パソコンを操作するビジネスマンのような汎用性の高い素材も人気ですが、季節のイベントやお金に関する素材など、特定のテーマの需要も確かにあります。

それと、いつでもどこでも使えるような素材ばかりではなく、特定のシチュエーションやユニークなテーマで作られた素材も人気ですね。実際、「これは一体どこで使うんだろう?」という素材も意外と反応を得られたりします。

聞き手:あー、確かに「幸せならOK」の素材とか自分は結構好きです笑
一体どんな場面で使うのか、想像しながら見てしまいますね笑

浦崎:そうですね笑

もしかしたら、それがユーザーにとっても楽しい部分なのかもしれませんね。

ただ、何がヒットするかは、実際に素材を提供してみないとわからない部分も多いです。大多数のユーザーはビジネスの現場で働いている方々だと思われるため、それらの業務を視覚化する素材や、真剣な雰囲気を伝える素材が求められる傾向にあります。

あと、意外な需要かもしれませんが、私の作品がドドンっと大きな看板に使われていることがありましたね。私の身長ぐらいあるような笑

聞き手:え、看板!?すごいですね。

制作で使われる主要ツール

聞き手:イラスト作成の際に使用している具体的なツールやアプリについて教えてください!

浦崎:基本的にはAdobe Illustratorを用いて作業を行っています。

ただし、初期段階のラフスケッチ作成にはiPadのアプリ、Adobe Frescoを活用しています。このスケッチを描き上げた後は、データをPC版のIllustratorに取り込み、図形を詳細に描き起こします。あとは色付けやPNG形式での書き出して終わりです。

聞き手:最初にiPadでAdobe Frescoを使用する理由は何ですか?

浦崎:Adobe Frescoを最初に使用する理由は、機械的ではない自然な線を描けるからです。

最初に自分の手でラフな線を描いて、大まかな構図を確定することで、自然なイラストを作り出すことができます。

フリー素材の今後の需要とは

聞き手:フリー素材業界における今後の需要についての見解を教えていただけますか?

浦崎:私がサイトを立ち上げた時よりもフリー素材サイトというのは、かなり増えました。もし私が今この状況から新たに参入しようと思うと、正直なところ少し躊躇するかもしれません。

理由としては、作品が埋もれてしまうという現状にあると思っています。作品のクオリティが高くても、新規に素材サイトを立ち上げた人々の作品が見つけにくい状況が生まれています。

フリー素材サイトが増えたことによって、追いつくのが難しい状況になっていると感じています。

さらに、AIの登場によりイラストの価値、あるいは「イラストが描ける」という価値がどのように変化していくのかについても懸念しています。

聞き手:確かに。今ではAIで作成したフリー素材サイトあると聞きますからねー。

AIによるイラスト生成が急速に進んでいます。特に、「かわいい女の子のイラスト」といったタッチはAIで多く生成されています。

浦崎さんによると、独特のタッチや強くデフォルメされたスタイルなど、特定のイラストレーターが持つ独自性を表現するタイプのイラストは、現状のAIではまだ再現しにくいとのことです。

創作を通じての楽しみ

聞き手:創作活動を続けている中で、特別に楽しい瞬間や満足感を感じる瞬間は何ですか?

浦崎:自分が何らかの形で社会に影響を与えられると感じた時ですね。

具体的に自分の作品が活用されている場面を目の当たりにするのも、もちろん大変嬉しいのですが、それ以上に心から喜びを感じるのは、自分が一生懸命に描いたイラストを無料で提供することで、ユーザーのクリエイティブに対する価値観に影響を与えられると感じたときです。

クオリティの高いイラストがフリー素材として使えるという事実がユーザーに与えられた、それがすごく嬉しいと感じています。

最後に

聞き手:最後に、何か宣伝したいことがありましたらお願いします!

浦崎:実は、現在サイトの更新を一時的にお休みしています。

最近では、私自身の生活状況が落ち着いてきたため、年内には再度、サイトの運営を本格的に再開したいと考えています。どうぞご期待いただければと思います!

聞き手:ありがとうございました!


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(取材・編集・アイキャッチ制作:畑山)

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